「氷温」ではじめてのふかよみ。

お久しぶりです!生きてましたまめちょこです!!()

前回の記事から4ヶ月、まぁかくかくしかじかありまして、NEWSにハマりました。(ハマったきっかけとかいま絶賛下書き中なのでスルーしてください)

オタクってハマると転げ落ちるみたいに加速する*1じゃないですか、まぁわたくしも例に漏れず、流れるようにFC入会からのEPCOTIA参戦してまいりました。

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そこで歌われた加藤シゲアキくんのソロ、「氷温」。とても印象深い曲で心に残っていました。

話は変わりまして、ジャニーズwebの加藤シゲアキくんの連載「シゲアキのクラウド」では、毎年恒例(?)で「加藤シゲアキによる極私的ライナーノーツ」(=解説文)が記されているようです。今年のEPCOTIAについても1曲1曲、Interに渡るまで細かく解説されており、自分とは違った解釈に新鮮さを覚えながら読み進めていました。そして「氷温」の解説が作者の口から語られるのを待っていたのですが、いざ番が回ってきたらこのとおり。*2

今年の歌詞は引き算というか、今までのソロに比べ、かなり言葉数を少なくしてシンプルにし、行間を読んでもらうような、そういうイメージで作ったので、お好きに想像してもらえればと思います。

…上等だぁ!!やってやらぁ!!*3

というわけでシゲアキさんの少ない解説&ツアーでの演出を目にしたオタクが勝手に考察してみた☆をやっていきたいと思いまーす。

 

 

とりあえず事実整理

・歌詞

Don't believe in me 

君を 愛して 嘘重ねて

 

鏡ごしに君を

知らない顔をしてる

昨日見た夢を

話しかけてやめにした

 

グラスのライム香りが鼻で弾けて

ほんの少し正気になって落ち込む

テーブルに落ちてしまった氷が溶けてく

時が止まればと心で願ってる

 

Don't believe in me

君を 愛して

嘘重ねて 終わりなら oh baby

ドアの音 せめて聞かせて

僕のもとまで 届かせてくれよ

 

君の熱の鈍さが

へばりついて落ちないままで

もしも二度と会えないのなら

月明かりで抱きしめて

 

Don't believe in me

君を 愛して

嘘重ねて 終わりなら oh baby

ドアの音 せめて聞かせて

僕のもとまで 届かせてくれよ

 

Don't believe in me…

 

 ・着想(from:ライナーノーツ)
  • NEVERLAND*4ツアー中、ホテルで焼酎をだらだら飲んでいた。
  • 何度目かのおかわりのとき、手から氷が滑って、テーブルに転がった。
  • その氷を拾う気になれず、「この氷が溶けるまで飲もう」→砂時計ならぬ氷時計
  • 来年のソロはどうしようか、「氷」と「時間」をテーマにした切ないラブソングでも作ってみるか。
  • 「氷温」という言葉はあるのか調べる→「意味:摂氏0度から物が凍り始めるまでの温度帯」めっちゃぴったりやん!(かわいい)
  • 絵のイメージ:ホテルで女性と会っていて、別れ話をするような世界観

 

 

歌詞からの考察

Don't believe in me

君を 愛して 嘘重ねて

まぁさっそく「??」ですよ。「君を愛して」いるのに「Don't believe in me」=私を信じないでほしい。なぜかと言ったら、「嘘重ねて」いるから。「君を愛して」いるばかりに「嘘重ねて」しまった。「君」は嘘をつかないと同じフィールドに立てないような、高望みの相手だったのでしょうか。

 

鏡ごしに君を

知らない顔をしてる

舞台はホテル。たぶん「君」と「僕」はこんな感じで向かい合って座っていて、矢印の目線で見れば「鏡ごしに君を」見ることが出来ると思います。

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「君」の「知らない顔」ってどんな顔なんでしょうかね。緊張してるのか、沈んだ表情をしてるのか、冷たい表情をしてるのか…

 

昨日見た夢を

話しかけてやめにした

ここは文字通りですね。場がもたないから何かテキトーに話をしようとしたけれど、さすがに人の夢の話はつまらないかな、なんて「やめにした」んですかね。

 

グラスのライム香りが鼻で弾けて

ほんの少し正気になって落ち込む

ここからBメロです。ぼーっとしていたらライムの香りが漂ってきて、はっと現実になって落ち込む。ここから察するに、「君」から別れ話を切り出されたのではないでしょうか。突然のことすぎて、ぼーっとしてしまったのでしょう。

 

テーブルに落ちてしまった氷が溶けてく

時が止まればと心で願ってる

「氷温」を制作するきっかけになった部分ですね。当然ながら時は止まりません。あまりの衝撃に現実から目を逸らしたかったのか、別れたくない、このまま彼女と一緒にいたいと願ったのか。とても印象的なフレーズです。

 

Don't believe in me

君を 愛して

嘘重ねて 終わるなら oh baby

ここからサビです。初めと同じフレーズですね。

「君を 愛して」いるばかりに「嘘重ねて」しまって、それが原因で「終わるなら」=別れるなら、「oh baby」=愛しい人よ、って妄想します。()

 

ドアの音 せめて聞かせて

僕のもとまで 届かせてくれよ

「君」が部屋から出ていったのでしょう。静かにドアを閉めたのでしょうか?出ていった音がしません。閉めた「ドアの音」が聞こえれば君を諦めることができるのに…って感じですかね。

 

君の熱の鈍さが

へばりついて落ちないままで

間奏明け、Cメロです。触れ合っていた頃の熱を思い出しているのでしょう。「僕」は現在進行形で愛しているのですから、そんな大事な人の熱は忘れられないですよね。にしても「へばりついて」って言い過ぎでは?

 

もしも二度と会えないのなら

月明かりで抱きしめて

「もしも二度と会えないのなら」っていうのはわりとそのままなんですが、「月明かりで抱きしめて」がわからなくて…なんだろ、「月明かり」を「君の熱」に例えて抱きしめてほしいってことかな…ごにょごにょ…()

 

Don't believe in me

君を 愛して

嘘重ねて 終わるなら oh baby

ドアの音 せめて聞かせて

僕のもとまで 届かせてくれよ 

大サビはサビと全く同じ歌詞ですね。キーが上がったり、ちょこちょこ女性コーラスが入ってきたり、アレンジが加えられています。曲の流れとして王道だけどシゲアキ先生が王道だからという理由だけでそんなことするかなとか思ったけどキーが上がるのはあやめ*5もでした。

 

Don't believe in me…

ここからアウトロです。ここめちゃくちゃシャレオツなんですよね。夜の銀座っぽいイメージ。() このフレーズは4回繰り返されるのですが、その全てにシゲくんのワントーン上に女性のコーラスが重なります。シゲくんオンリー、女性コーラスオンリーのフェイクが入っていたり、いやほんとオシャレ。間違えた、シャレオツ。()

 

Don't believe in me

氷温

ここは歌詞にない部分なのですが。少し間が空いて、4回目の「Don't believe in me」のあと、女声で「氷温」という囁きが入ります。

すごい衝撃でしたよ、それと同時にゾッとしました。シンプルに怖い。初めて聞くときは明るい部屋で聞きましょう。

最後の「氷温」について、シゲくんはライナーノーツでこう語っています。

  • これは深夜ノリのオーダー
  • 初めは楽オケがリットしていく感じ*6だったけど、面白くないなーと思った。
  • シゲ「もう一度ラストのラストにアタック感を優先してサビ頭だけリフレインしませんか*7」プロデューサー「じゃあ「氷温」っていう女性コーラスの囁きも入れるか」
  • タイトルを最後に言うのも新しいかなぁ
  • 素材の中で怖くないものを選んだのですが、これでも怖い人は多いみたいですねww

最後の「ww」、wwじゃねーよ!と携帯をぶん投げました。気分は手越さんにつっこむシゲくんです。

「ブルブルッ」となったのなら、まさに氷温では?と少しイタズラ心で思っています。

誰が上手いことを言えと…納得してしまった自分もいるけれども。()

 

 

コンサートでの演出について(ネタバレ)

最初に記載したとおり、私はEPCOTIAライナーに搭乗して、宇宙旅行に行ってきました。もちろん「氷温」を生で観まして、ある方をロックオンしていて全体を見ていたわけではないのでちょっと違うかもしれませんが、私の考察と結びつけてみました。

  • 「僕」=シゲくん、「君」=新藤樹力くん(無所Jr.)
  • 「僕」と「君」が似た格好をしていた(?)のは2人とも中身が似ているから。お互い嘘をついて偽りの自分を演じていたが、素の姿は似ていたのかも。
  • バックのJrがつくる椅子に1番サビでは「君」が、大サビでは「僕」が座っているのは、「僕」が「君」の幻想を追い求めているから
  • 「君」が脱いで「僕」に渡したヒールは、「君」が嘘で作りあげた姿を愛してくれていた「僕」に対する置き土産のようなもの
  • 「君」が脱いだヒールを「僕」が履いて歌い踊るのも「君」の幻想を追い求めているから
  • 間奏の「僕」が「君」を抱えてまわる部分は「君の熱」が「へばりついて」いる*8

 

 

これらを踏まえて妄想します。

※以下いちオタクの妄想です。間違っていても責任は一切とれません。

最後の「氷温」という囁き、なぜシゲくんではなく女性コーラスさんの声だったのか。大サビで女性コーラスが加わってくるのはなぜか。

それはまさに、女性の言葉だったから、です。*9

女性も同じように、「君を 愛して 嘘重ねて」いたのではないでしょうか。

 

 お互いに見栄を張って偽りの姿で付き合って。相手に合わせるためと頑張って嘘を重ねてきたけれど、でもあるとき、「君」=女性が「僕」も嘘をついていることに気づいてしまった。

 2人とも好きな相手は嘘をついた偽りの姿なのだから、そんな関係は長くは続かないと別れを切り出す「君」。「僕」はぼんやりとしつつもそれを受け入れたのでしょう。「君」は荷物を持ち、ホテルの部屋を出ていきます。さようならの一言も言わずに、ドアを閉める音も聞かせずに。

 ホテルに1人残された「僕」は現実を受け止めきれずにいた。そんなとき、「君」が残していったハイヒールが目に止まる。「君」は「僕」に会うとき、いつもこのハイヒールを履いていた。そういえば今日は靴が違ったな、なんてことを考えながらハイヒールを拾い上げた。そして無意識のうちに、そのハイヒールに自分の足を入れていた。ハイヒールを履いてさっきまで彼女が立っていた同じ場所に立ち、彼女と同じ行動をとり…彼女の残像を追いかけるうちに、彼女の気持ちが見えてくるような気がした。

 「君」は駅までの道を歩きながら「僕」とのこれまでの関係について考えていた。完璧な彼に合わせようとしていた自分がむなしく思えていた。完璧な彼も彼自身が嘘を重ねて作り上げた偽りの姿にすぎないのだから。見栄を張って購入したブランド物のハイヒールを彼のもとに置いてきたことを一瞬後悔したが、あれは彼に対する慰め、そして偽りの私との決別として手放したのだ、と自分に言い聞かせた。そうでもなければわざわざ靴など持ち運んだりはしない。ちょうどホームに滑り込んできた列車に乗り、外の風景を眺めながら思考を続ける。

 ずっと好きだった彼が偽りだと知らずとも、この関係は終わりを迎えていただろう。

 彼女が自分を愛してくれていないような気がして、それでもまさか「自分のことを愛してくれているか」なんて嘘をついている身分では聞けなくて。

 すっかり私たちの関係は冷え切っていて、それでも完全に凍ってはいなくて。

 あぁそういえば、こんな意味の言葉があったなぁ、そう、これは———

 

     「「氷温」」

 

 

 

これ単発ドラマ撮れそうですね。(何様)

というわけで、以上ではじめてのふかよみ終わります!

 

 

 

 

*1:Crazy Accel/A.B.C-Z

*2:有料コンテンツから丸写しのものを公開するのはあまり良くないと思うので、シゲアキのクラウド:ライナーノーツについては、最初の脚注は除き私なりにまとめた箇条書きで記してまいります

*3:昨年のシゲくんのソロ、あやめの一説「んなもんいらねぇ飛んでやらぁ」のパクリです。

*4:NEWSの昨年のツアー。こちらについても記事を後々お出ししますのでお待ちください

*5:昨年の加藤シゲアキくんソロ。ジャニーズJr祭り2018SixTONES公演で松村北斗くんがカバーしていました。

*6:リット=だんだん音が小さくなっていくこと。「Don't believe in me…」が3回繰り返されたところで音が終わりっぽい雰囲気になってるのでそこで終わりだったのだと思います

*7:4回目の「Don't believe in me」の話ですね

*8:否めない無理やり感…ただこの振りがすごく印象深かっただけです。これだけはちゃんと見てました

*9:ドアのくだりの辻褄が合わないかなと思いましたが、部屋の中にドアがあるホテルもあるだろうということで